
「摘心」ってなんだろう……

読み方は「てきしん」で「ピンチ」とも言うよ。
ガーデニングや家庭菜園をしていると「摘心」という言葉を耳にするでしょう。
「摘心」は植物のお手入れの一つであり「ピンチ」ともいいます。
お花をたくさんさかせたり、枝数を増やしたり収穫を多くするのに摘心は重要なテクニックです。
この記事では、摘心とは何かややり方・切り戻しとの違い・お花や植物への効果など紹介します。
- 摘心とは
- やり方
- 切り戻しとの違い
- 摘心の効果
摘心とは?

「摘心」とは成長した茎や枝の先端にある新芽を摘み取ることです。
先端の新芽を摘み取ることで、わき芽の成長を促せ枝数や花数を増やしたり株にボリュームが出せたりします。
新芽によってところどころ伸びた茎や枝の長さをそろえ、形のよい株にもできるでしょう。
摘心を行うとわき芽が茎の両側から出てくるため、1本だった茎や枝が2本、さらに摘心をすると4本と倍に増えていきます。

植物の中には摘心が向かないものもあるため、摘心ができるか必ず調べるなど確認してから行ってください。
摘心を行う時期

摘心は主に生育期に行います。
ペチュニアなどのように4月頃~10月頃が開花時期である草花は、春や初夏に行うのがおすすめです。
摘心は新芽の出る様子によって、何度かくりかえし行うのもよいでしょう。
切った後はおおよそ20日~1ヶ月ほど花が咲かなくなってしまうため、摘心後に花が咲くように開花時期を確認してから摘心をしてくださいね。

切り戻しも含めペチュニアの場合は最後の切り戻しは8月中に行うと、10月頃にもう一度満開になるでしょう。
摘心のやり方

摘心は草丈がおよそ7~8㎝、本葉が7~8枚ほどになったら茎の先端を切り取ります。
切り取るときは清潔なハサミか指で摘み取りましょう。
摘心をすると切り取った下の節にあるわき芽の成長を促せ、2倍の本数が出てきます。
株全体の芽の様子をみながら何回か摘心を繰り返すと、こんもりとした株になるでしょう。

上の写真はニチニチソウ フェアリースターを摘心したところです。
すでにわき芽が出ていたため、わき芽のある節の上で切り取りました。
1本の茎の切り取ったすぐ下の節から両側に黄緑のわき芽が出ているのがわかります。
2本のわき芽が伸びておよそ2週間後には次の写真のようになりました。

茎の数が増えて株全体がこんもりとしてきています。
さらに茎の数を増やしたい場合は摘心をすると増えていくでしょう。
草花の種類によっては摘心をするとお花が咲かなくなってしまう、摘心ができないものもあります。
必ず摘心が必要か調べてから行ってくだい。

摘心をする際は切り口からウイルスなどが入らないように、清潔なハサミを使用しましょう。

上の園芸ハサミはスリムなデザインで草花などの摘心や切り戻しなど細かい作業がしやすいです。
軽くて持ち運びも便利であり、麻紐なども着れるためおすすめです。
摘心と切り戻しの違い

「摘心」と「切り戻し」はどちらも切るという意味では似ていますが、「摘心」は新芽を「切り戻し」は伸びた茎を切ります。
成長した茎や枝の先端にある新芽を摘み取りわき芽の成長を促すのが摘心。
切り戻しは伸びすぎた茎や枝を切り新しい芽を出させる剪定方法で、株全体の姿を整えられ風通しや株元に光が行きとどくようになります。
「摘心」も「切り戻し」も植物によってはできないものがあるため、必ず必要かどうか調べてから行ってください。
切り戻しについてはこちらに記載してあります。
摘心が効果的な植物

摘心が効果的は植物は分岐しにくい植物です。
ペチュニアやジニア、朝顔などは自然に分岐しにくいため、こんもりさせたくさんのお花を咲かせたい場合は摘心するのがよいでしょう。
夏のハーブで知られているバジルも摘心をすると収穫量が倍に増えていきます。
育てている植物が摘心に効果的かどうか、必ず調べてから行いましょう。
摘心をしてたくさん花を咲かせよう!

「摘心」とは成長した茎や枝の先端にある新芽を摘み取ることです。
摘心をすると切った下の節にあるわき芽が成長し、茎や枝の数が倍になっていきます。
伸びた茎や枝を切り株全体の姿を整えのが切り戻しであり、摘心は新芽を摘み取るテクニックです。
育てている植物が摘心ができる場合は摘心をして、茎や枝数を増やしこんもりとした株でたくさんお花を咲かせてくださいね。